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Author:glassonion
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30,
2006
久保田麻琴 『ALCHEMIST DIARY』最近久保田麻琴氏が凄い。 とにかく気が付けば関連作が出ている。 新書チェックをしてたら、遂に岩波新書から本まで出てたのにはびびりました。 タイトルは「世界の音を訪ねる−音の錬金術師の旅日記」。今回のCDと 共振する内容で、とても面白かったので今度紹介しようと思ってます。 久保田麻琴氏といえば「ハイサイおじさん」で、裸のラリーズで、 夕焼け楽団で、ハリーとマックで…という半ば伝説的な存在であるわけですが。 本人はいたってナチュラルに、怒涛の音楽巡礼を続けておられるよう。 しかしリアルタイムでそれらを(ハリーとマックは別ですが。)聴いていない、 私のような若輩者にとっては、エスノポップスの開拓者といった方がピッタリきます。 特にブルーアジア名義でのアジア〜中東〜南米の音楽遍歴は 「ワールドミュージック」と一括りにされがちなそれらの土地がいかに宝の山か、 ということを身をもって教えてもらったような気がします。 中でも昨年リリースされた久保田氏名義のハワイ・カウアイの フィールドレコーディング作「KAUAI March-05」は極めつけとも言うべき作品。 日常生活を切り取ったようなサウンド・コラージュと、 信じられないほど優雅な聖歌が混ざりあう、極上のリゾートミュージック。 久保田氏の頭の中で鳴っている、「桃源郷」の響きに満ちた一枚で、 何度もお世話になりました。 久保田麻琴 『KAUAI March-05』実際に音の「現場」に入り込んでも、現地の音に染まりすぎず、 日本人というフィルターを通して、エキゾ風味たっぷりに仕上げる音作り。 それだけでなく、地域独自のスタイルを掛け合わせ、 「地域ハイブリッド」とでも言うべきサウンドを創り上げる彼の手腕。 そんな彼の手法を「アルケミスト=錬金術師」という言葉で上手く言い表したのが 本日紹介している「アルケミスト・ダイアリー」。 (この命名の顛末は本作のライナーに書いてあります)。 アジア・フィールドでの活動を総括するような一種のベスト?となってます。 ベストなので既発曲も多いようですが、「HOTEL」シリーズなどを体系立てて 聴いていない私には初耳のものばかり。1曲目からしてモロッコのリズムと 東南アジア風のヴォーカルとサウンドが混じりあう、眩暈がしそうな濃い仕上がり。 高速ドライブ中に聴いていたら、かなりドラッギーな気分になりましたね(笑)。 どの曲も往々にしてリズムはかなり強靭で、扇動的。それに対して、 上モノ=メロディ部分はまさしくアジア的で、優雅なものが多いのも特徴です。 しかしそれがどこの地域のものなのか、はっきりとは分からないわけで。 (各曲解説はライナーにありますが、読まずに聴く方が絶対面白いはず。) これは中国なのか、ベトナムか、それともジャワの奥地だったりして…、 いやいや意表を突いてイスラム半島近くの… とか思っていたら、知らぬ間にトランシーなリズムによって、 どこか遠くへと放り出されそう。 つまりブルースリーみたく、「DON'T THINK, FEEL」ってことなのか…。 うーん、コンセプトもまさしくアジア的ですね。 ともかく最近第二弾が出たコンピレーション「ヤッラー・ヤッラー」が好きな人や、 エスノと打ち込みリズムが絡み合う瞬間に心惹かれる人など。 間違いなくハマレる作品集ではないでしょうか。 こうしてる間にも、引き続き氏はモロッコやブラジル・ノルデスチにお熱な模様。 相当気をはって、活動を追っていないと置いてかれそうな御年、50代後半。 やはり久保田麻琴氏は凄い。 というところに落ち着きます。 http://glassonion.blog68.fc2.com/tb.php/7-01e39d23
自分が世界中で最も敬愛するアーティストのおひとり、久保田麻琴氏。 2006年の...
| 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】 | 2007.09.03 14:33 | |
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